尺八について

About Shakuhachi-1/尺八基礎1

その1: 尺八は『真竹』(まだけ)という種類の竹で作れらています。

生えてから4~5年以上経った、硬くて古い竹を伐採し、火であぶり中の油を抜き取り、天日で十二分に乾燥させ、更に数年保存して(寝かせて)から加工に取り掛かります。これはちょうど家を建てるための木材を山から伐採してきて、すぐには使わないのと同じ理由からです。しっかり枯れさせてから材料として使用しなければ、楽器になってから、反りなどの変形が発生する可能性があるためです。

もっとも使用頻度の高い標準的な尺八は全長が54cm強の一尺八寸管(いっしゃくはっすんかん)で、略して≪八寸管(はっすんかん)≫と呼ばれます。また材料になる竹は、通常では7つ節のある竹が使われます。

その2: 唄口(うたぐち)に息をかけて音を作り出す楽器です。

尺八の唄口の拡大画像です。唄口の形状は都山流(とざんりゅう)と琴古流(きんこりゅう)とでは違います。

都山流 唄口

琴古流 唄口

その3: 尺八は、中継(なかつぎ)で、上管と下管に分割でき持ち運びにも便利です。

古くは一本の竹を切断せずに延管(のべかん)を作っていましたが、現在では一本の竹を中間部で上下に切断してジョイントできるように加工したものが主流です。これは中の構造をより細密に調整できるとの理由からですが、結果として持ち運びにも便利になっています。そして、この中継部分の外観は、籐(とう)や貴金属で化粧を施します。

中継ぎ

その4: 尺八は竹の根っこの部分、株・蕪(かぶ)および管尻(かんじり)がポイントです。

一般の方から見れば、この部位が最も尺八らしさを感じられる部位かもしれません。あえて根っこの部分を残してありますが、これはあながち体裁(美しさ)を整えるだけでなく、音の響き・音色にも深いかかわりがある部分でもあります。

株・蕪(かぶ)

管尻(かんじり)

その5: 尺八は、5つしか指穴(孔)がありませんが、3オクターブの音がだせます。

尺八の指穴(孔)は基本的にオモテに4つ、ウラに1つの合計5つです。この指穴を吹き方と指使いで様々な音を奏でる事ができます。

さらに知りたい方は 尺八の基礎 パート2へ